日時 1998年12月19日(土)12:45-13:45 場所 自治医科大学 研修センター 参加者 20名 司会・進行 津谷喜一郎(JANCOC代表) (記録 八重ゆかり) 1. JANCOC - contact directoryとJANCOC mailing list について JANCOC - contact directory(メンバーリスト。以 後JANCOC-CDと略)のマスターファイル登録者とそのホー ムページ上での公開者、さらにJANCOC mailing list(以 後JANCOC - MLと略)との関係について報告された。 (1) JANCOC-CDマスターファイル登録者総数222人の 1998.12.15時点での内訳 -------------------------------------------- JANCOC-CDホームページ上での公開者 182人 (このうちe-mail登録のある者175人) 非公開希望者 10人 公開範囲未確認 30人 -------------------------------------------- total 222人 (2) JANCOC-MLの1998.12.15時点での現状 announce 205人 discussion 141人 (3) JANCOC-CDのホームページ公開者でe-mail登録の ある175人とJANCOC-ML(announce and discussion)と に共通して含まれるのは118人である。つまりJANCOC -CDの67%とJANCOC-ML(announce)の57%が共通であ る。 (4) JANCOC-CDはJANCOC設立の1994年11月5日から蓄積さ れ、1998年3月30日からホームページ上に希望者の み公開されたものであり、その後、1998年8月30日 からJANCOC-MLが開設されたため、この違いが生じ ているものである。 2. 1998年会計報告 1998年1〜12月 1年間の収支決算が報告された。 -------------------------------------------- 1997年の繰越し金 110,971円 1998年収入合計 51,355円 (内訳)第1回EBMセミナー収入 31,246円 吉田泰啓様より寄付 20,000円 普通預金利子累計 109円 1998年支出合計 960円 (内訳)第2回EBMセミナー案内用切手代960円 -------------------------------------------- 1998年残高合計 161,366円 3. 幹事とアドバイザーの紹介 昨年1997年12月の第4回JANCOC会議で推薦承認 されたものから変わってはいない。ただし、*に示すアド バイザーに異動があり後任に引継ぎを依頼中。 (1) 幹事 ・会員名簿管理及び会計担当 八重ゆかり ・JANCOCホームページ運営担当 福井直仁 ・ワークショップ及びセミナー担当 (主)名郷直樹、(副)柳元和 ・ハンドサーチ及び翻訳関係担当 (主)廣瀬美智代、(副)柳元和 ・日本のレビューアーのコーディネイション担当 柳元和 (2) アドバイザー10名(50音順) 岩尾聡一郎*(厚生省健康政策局 研究開発振興課長) 海老原格(日本RAD-AR協議会) 折笠秀樹(富山医科薬科大学) 楠 正(日本薬剤疫学研究会) 清水直容(帝京大学医学部名誉教授) 野島豊(Japanese Association of Medical Doctors in Drug Industries: JAMDI) 浜六郎(Japan Institute of Pharmacovigilance: JIP) 久繁哲徳(徳島大学医学部 公衆衛生学) 福井次矢(京都大学医学部 総合診療部) 別府宏圀(The Informed Prescriber: TIP) 4. JANCOCの過去1年間の主な活動と今後の将来計画 (1)啓発・教育活動 ・1998年6月19-20日 Medlineの使い方とEBMRセミナー JANCOC・TIP・JIP/ユサコ共催 6月19日(金)大阪 参加者40名 6月20日(土)東京 参加者82名 ・1998年12月19-20日 第2回Evidence-Based Medicineセミナー 自治医科大学地域医療学研究室との共催 McMaster大学より2人のLecturer (Dr. John W. Sellors, Dr. Dereck L. Hunt) 参加者113名 ・1999年2月6日 第2回システマティックレビューワークショップ開催予定 JANCOC主催 (2)コクラン共同計画への日本人の参加 ・Cochrane LibraryのCDSRで、日本人が関与するシステ マティックレビューは、現在のところレビュー5、プ ロトコル3の計8つである。 (3)行政の動向 ・医療技術評価推進検討会 第5回(1998.12.16) 論点整理 メモの中で、「コクラン共同計画に積極的に参加すべき」 と言及されており、行政としてもコクラン共同計画に関心 が持たれている。 ・厚生健康科学総合研究事業の中では、メタアナリシスの 手法を用いているものもある。 (4)The Cochrane Library/CENTRALへの日本のRCTの登録 ・The Cochrane Library issue 3で、JAPAN*で検索すると、 2180件がヒットする(日本には約1万件のRCTがあるとさ れている)。 ・科学技術振興事業団(Japan Science and Technology Corporation: JST)が作成提供する、JICST-E file(1985.1 以降)はすでにRCT論文の書誌情報が英文で入力されて いる。この利用を検討中。ただしシソーラスにRCTがない、 アブストラクトが不充分などの問題がある。 (5)「平成9年度 難治疾患・稀少疾患に対する医薬品の適応 外使用のエビデンスに関する調査研究」予算を用い、The Cochrane Library/CDSRの日本語訳約400件を行った。 5. 出版(関連のものも含む) ・「根拠に基づく医療Evidence-based Medicine −EBMの実践 と教育の方法−」久繁哲徳(訳)1998年10月9日発刊、オー シーシー(株) ・「EBM実践ワークブック」名郷直樹(著) 1999年1月10日発刊予 定、南江堂 ・「Effectiveness and Efficiency」翻訳版 1999年2月発刊予定 ・「Systematic Review」翻訳版 1999年に発刊予定 6. 参加者からの意見、質問等 ・臨床EBM研究会とJANCOCは関係があるかという質問に、 呼ばれて話したことはあるが、特に正式の関係はない旨、 津谷代表が答えた。 ・EBMに関連したJANCOC以外の団体等との関係を今後ど のように持つか考えておいたほうがよい。EBMに関する mailing listは山梨医療情報ネットワークに、Evidence- Based Medicine mailing listが作られているとの情報。 http://www.y-min.or.jp/Activity/EBMML.html ・日本コクランセンターの設立をそろそろ具体化すべきである。 会費制の導入なども検討すべきではないかという意見に、 NPO化へ向けて情報収集中である旨、津谷代表が答えた。