第3回JANCOC幹事会議事録


ver.1.0 2001.5.5    

日時: 2001年3月25日(日)11:00〜15:30
場所: 東京医科歯科大学難治疾患研究所 6階第5研究室
参加者(50音順): 津谷喜一郎、廣瀬美智代、福井直仁、
                八重ゆかり(記録)、柳元和
オブザーバー: 中山健夫

1. JANCOC-mailing list(J-ML)に関する件

(1) サーバ移行

  2000年12月1日にメールサーバを香川県薬剤師会からUMIN
に移行した(担当: 福井)。

(2) 登録状況

・J-ML(announce)登録アドレス数は2001年3月25日現在520
人である。
・J-ML(discussion)については、メールサーバ移行に伴い
登録メイルアドレスとアドレス数はUMINサーバ管理者でな
ければ見ることができなくなったため、現時点では把握で
きていない。UMINサーバ管理者に登録アドレス数の確認作
業を依頼する(担当: 福井)。

(3) J-ML登録方法画面の改善
 現在の登録方法画面は、J-ML(announce)とJ-ML(discussion)
それぞれについてsubscribe方法、unsubscribe方法、手続
きの違い等が書かれており、登録希望者にとっては複雑で
わかりにくいものになっている。登録方法がより明確にな
るような画面に改善する(担当: 福井)。

2. JANCOC Contact Directory(JANCOCメンバーリスト)登録
者管理の件

(1) JANCOC Contact Directory(J-CD)マスターファイル
(ホームページ上のJ-CDに名前を公開していない人も含む)
に登録しているがJ-ML(announce)に登録していない128人
への対応

 「JANCOC-ML(インターネットによる)登録のお願い」を
第6回JANCOC会議議事録、コクラン共同計画のしおりと共
に2000年10月9日と11月11日に郵送した。6人から反応あっ
たのみ。第2回JANCOC幹事会(2000年5月27日)で決まった
ように2001年11月まではJANCOCからのお知らせ等を郵送し、
それ以降はJ-ML(announce)に登録した人のみ情報を届ける
こととする(担当: 八重)。

(2) ホームページ上のJ-CD(JANCOCメンバーリスト)の呼称
について

 JANCOCはコクラン共同計画に関心を持つもののネットワ
ークであり組織化された団体ではない。J-CDへの登録者の
呼び方として、コクラン共同計画全体と同じ“Contact Di‐
rectory”とするとわかりにくいため従来カタカナで「メン
バー」とも呼んできた。しかし「メンバー」は誤解をよび
やすく不適切であろう。これまでホームページ上で「JANCOC
Contact Directory(JANCOCメンバーリスト)」としてきた
が、今後「JANCOC Contact Directory」のみの標記とする
(担当: 福井)。

(3) J-CDマスターファイル(ホームページ上のJ-CDに名前
を公開していない人も含む)への登録について

 これまでホームページ上J-CDに名前を公開せずマスター
ファイルへの登録のみというケースも受付けてきた(これ
までのところ46人)が、今後はホームページ上J-CDへの公
開登録のみを受付けることとし、マスターファイルへの登
録のみは中止する。名前以外の公開範囲希望については従
来どおりとする。なお、これは上記のJ-ML(announceとdis‐
cussion)とは独立したものでJ-MLへの参加は従来どおり自
由。種々の形で連絡先などの公開を希望するものがJ-CDで
公開する(担当: 八重)。

3. 前回幹事会以降にJANCOCが協力したセミナーなど

(1) システマティック・レビュー・ワークショップ(2001
年2月13-15日)と公開シンポジウム“EBMとEBH”(2001年2
月16日)
場所: 国立公衆衛生院、都ホテル
主催: 平成12年度厚生科学研究 医療技術評価総合研究事
   業「日本におけるEBMのためのデータベース構築及
   び提供利用に関する調査研究」班
協力: JANCOC

(2) 第4回EBMセミナー(2001年2月24-25日)
場所: 九州大学同窓会館
主催: 愛知臨床疫学研究会、九州EBMセミナー準備委員会、
   九州大学総合診療部、九州歯科大学歯科保存学第2
   講座
協力: 平成12年度厚生科学研究 医療技術評価総合研究事
   業「EBM普及のためのシラバス作成と教育方法に関
   する研究」班、JANCOC
資料作成協力: EBM MEETING NAGOTYA

4. 日本人によるコクランレビューの現状とレビューアの
コーディネーションの件

(1) 大阪地域ではコクランレビューを行っているレビュー
ア数名によるレビューア会議が行われている。
 実績(Cochrane Library 2001 issue 1)は以下のとおり。

・オキサトミド: プロトコルが載っている。
・PDE3阻害剤: プロトコルが今後載る予定。
・塩酸ドネペジル: レビューが載っている(東京・大阪か
らの積極的情報提供により、代表として東京の別府氏がレ
ビューアとして登録された)。
・イデベノン: レビューが以前載っていたが改訂版が作成
されなかったため削除された。

(2) 日本人レビューア全体のコーディネーション
 前回幹事会以後進捗なし。Cochrane Library 2001 issue 1
の検索により日本人レビューアのリストを作成しホームペ
ージに掲載する(担当: 八重)。
 日本人レビューアどうしのつながりと日本におけるコク
ランレビュー活性化のために、このリストをもとにレビュ
ーアコーディネーション等のプランをたてる(担当: 柳)。

5. CDSR abstract翻訳の件

(1) コクランサーバのミラーサイト
 当初オーストラリア、その後ドイツに移ったコクランサ
ーバの日本のミラーサイトは国立医薬品食品衛生研究所(旧、
国立衛生試験所)においていたが、securityへの対応と担当
者の異動に伴い2001年4月から国立公衆衛生院に移行する予
定。これに伴いabstract日本語版も国立公衆衛生院に移行す
る(担当: 福井)。

(2) abstract日本語版(1998 issue 4)へのアクセスは約
1000件/月程度あり、日本語版へのneedsは現在も高いと考
えられるので掲載を継続する。

(3) abstract日本語版(1998 issue 4)に対応して英語版
(日本語版と同じく1998 issue 4のもの)がリンクしてい
る件に関して、インターネット検索時にこの古いabstract
がヒットしてしまうため削除してほしいとのクレームが、
海外から国立医薬品食品衛生研究所に来ているため、英語
版は削除する(担当: 福井)。

(4) abstract日本語版の翻訳作業は1998年issue 4以後中断
している。1997年にJ-CDに参加している者を中心として翻
訳ワーキンググループが設立され、翻訳・データ管理・事
務作業等を行ってきた。英語版での追加、更新は年間100件
程度あり、また1999年issue 2より抄録記載方法の全面改訂
があったため、今後の全面的な翻訳は膨大な作業量となる
ことが予想されるのでこれまでのワーキンググループでの
対応は不可能である。
 以上のような、CDSR abstract日本語版作成のための翻訳
作業システム・経緯・現状と将来等についての説明文「The
Cochrane Library/CDSRのabstractの日本語訳について」を
ホームページabstract日本語版のトップページに掲載する
(担当: 福井)。

6. 本議事録は公開とする。

以上