日時:1995年11月5日(日) 13:00〜16:00
場所:東京医科歯科大学 難治疾患研究所 5Fゼミナール室
1. 参加者
昨年1994年の同月同日に13人が参加してJANCOCが設立されたが、その後1年で関心を持つ人が徐々に増加し、これまでにJANCOCにコンタクトがあったのは、あわせて約40人となった。第2回JANCOC会議にはこのうち12人が参加した。はじめて医療消費者2人の参加があった。
2. 活動報告と将来計画
(1) 組織運営
これまでJANCOCとして代表するものが特にいなかったが、今回の会議で津谷喜一郎(東京医科歯科大学)がJANCOC代表に選任された。
(2) 啓発活動
各種の雑誌やニュースレターに紹介記事を書いた。各種学会や研究会で、CCPCやCDSRのデモンストレーションを含めてコクラン共同計画の紹介を行った。さらに一般・医学メディアへの働きかけも行われ、朝日新聞の社説 (1995.6.18) に取り上げられるなどの動きがあった。
今後、さらに啓発活動を進め、コクラン共同計画の認知を高める。
これまでのコクラン共同計画関連の日本語文献をまとめて『コクラン共同計画資料集』を発行する。
(3) 対外関係の強化
- 1995年10月4−8日にノルウェー・オスロで第3回コクランコロキウムが開催された。参加者は全体で175人で、約1/3が地元ノルウェーからの人々であった。日本からは、JANCOC関係者が5人参加した。コクラン共同計画の関係者との交流を深めた。こうしたコロキウムはコクラン共同計画全体の調整や教育などの目的のほかに、地元の人々にコクラン共同計画やシステマティックレビューを認識させる、よい機会となりうることが観察された。
- JANCOC関係者が、世界各地のCochrane Centerを訪問し、現状調査とnetworkの強化を行った。
- 英国の厚生大臣Ms.Virginia Bottomleyが"Prescribe UK Campaign"で訪日したおりに、1995年3月15日に東京の英国大使館で会談を持ち、協力を依頼した。同席した今井澄参議院議員にも協力を要請した。今後も種々の機会をとらえ、情報収集と、対外関係の強化を続ける。
(4) システマティック・レビュー・ワークショップの開催
1995年12月3日(日)に「正しい治療と薬の情報」(The Informed Prescriber: TIP)創刊10周年記念講演会とリンクする形で、第1回Systematic Review Workshopを開催する。UK Cochrane CentreからDr.Andrew HerxheimerとAustralasian CentreからDr.Caroline Crowtherを講師に呼ぶ予定。
(5) コミュニケーションの強化
1995年10月27日に、NiftyServeの電子会議室のFDRUGに、Cochrane Collaboration [コクラン共同計画] の会議室をオープンした。
なるべく早い時期にインターネットでJANCOCのhomepageを開設する。