日時 | 2000年1月15日(土)12:00-12:45 |
場所 | 名古屋市立大学医学部研究棟 11階 講義室B |
参加者 | 36名 |
司会・進行 | 津谷喜一郎 (JANCOC代表) |
記録 | 八重ゆかり |
JANCOCがスタートして約5年たったところで、一部5年間のまとめを含めて報告・討議された。
1. JANCOC-contact directoryとJANCOC mailing listについて
(1)公開の経緯
(2)J-CDとJ-MLの参加者数の推移
Fig. 1
J-ML開設以来、急激に参加者数が増え、従来のJ-CDを上回っている。
(3)1999年12月26日現在におけるJ-CDでの登録状況
(4) J-CD参加者と J-ML参加者との関係
(5)現在のリストの一元化管理へ向けて
2) WebにあるJ-MLの入会案内に、関係者のお互いの連絡のためにJ-CD(Web公開用)への記載をお願いする文面を入れる。
3) J-ML (announce)にあって、J-CD (Web公開用) にない人113人には、J-CD(Web公開用)への記載を弱く勧める。
2. 1999年会計報告
3. 組織体制
(1) 幹事
・名簿管理及び会計担当
(2) アドバイザー10名(50音順)
岩尾聡一郎*(厚生省健康政策局 研究開発振興課長)
4. JANCOCの過去の主な活動と今後の将来計画
(1) 啓発・教育活動
2) CDSR abstractの日本語訳作業
<Input>
ii) 1999年にJANCOCが主催したワークショップ
1999.9.18 (土) 名古屋大学
iii) 1999年にJANCOCが共催/協力したワークショップ等
1999.8.27 (金)-29 (日) 大津・大塚比叡山荘
1999.10.2 (土)-3 (日) 大阪大学
日本発行handsearch対象誌 (as of 31 December 1999)
iv) DAREやMETA (Medical Editors Trial Amnesty) への関与
・リサーチライブラリアン養成のための教育プログラム開発
他に関連するプロジェクトなどご存知の方おられたら連絡してください。
5. コクランセンター設立の件
(1) The Cochrane Collaborationの機構
(2)海外の各センターの、組織と業務、予算規模、管轄しているレビュー数など
(3)Cochrane CenterはThe Cochrane CollaborationのSteering Committeeの承認が必要。このため日本コクランオフィス(JCO、仮称)などの前駆体をまず作る。
6. 参加者からの意見、質問等
・国内でコクランに関係した活動をした人々が集まって、年間活動報告を行う必要性がある。ハンドサーチ、レビューアブストラクトの翻訳は、今後作業量が増加していくことが予想されるので、人材の確保や作業の進め方についてよく検討していかなければならないだろう。また、日本でシステマティックレビューに関わったレビューアが集まって、国内でのレビューがどのように進行しているかを話し合う機会を作ることも必要である。
・日本コクランセンター (JCC) または日本コクランオフィス(JCO)のようなかっちりした組織、またその前身としてのNPOを設立する手続きにおいてはコクラン共同計画の基本である民主性と透明性を大切にしてほしい。そのためにはJANCOC全体会議のようなものを、十分な時間をとり、かつなるべく早い時期に実現してほしい。
・雑誌「薬の知識」別冊: 「コクラン共同計画とは何か?」の中にコクランライブラリの使い方が掲載されているが、これをホームページに載せたらよいのではないかとの意見が出され、版権についてライフサイエンス出版との交渉を検討することとなった。
・JCCまたはJCOのような組織を作るための原案づくりを考えているかという質問に対しては、1つのオプションとしてNPOの設立を考えており、その定款と設立趣意書の案を準備中である旨、津谷代表が答えた。
・将来JCCに移行することを目指したNPOの定款と設立趣意書作成という任務は、現在のJANCOC幹事の任務としては規定されていないのではないかとの問いに関して、規定なるものはもともとないのであるから、そうであると津谷代表が答えた。
・JANCOCの組織形態のあり方が不明という質問に対して、お互いに顔の見知った人同士のゆるやかな人的つながりから、mailing listを中心とした情報のネットワークに移行しつつあると考えており、将来できるJCC/JCOとは別の存在であろうと津谷代表が答えた。
・そのようなNPO設立準備にあたっては、JANCOCメンバーおよびアドバイザー、コクラン共同計画に関わってきた日本人レビューア、EBMセミナーに関わって来た人々などに設立準備への参加を呼びかけるべきではないかとの意見が出されたため、2000年中に開催される次回JANCOC会議において議論することとなった。
以上
year
J-CD
J-ML
JANCOC会議
参加者 1994
20
0
13
1995
40
0
12
1996
80
0
26
1997
100
0
25
1998
222
205
20
1999
303
358
36
――――――――――――――――――――――――――――――
J-CDマスターファイル登録者総数303人の内訳
公開希望 258人
非公開希望 16人
公開範囲未確認 29人
――――――――――――――――――――――――――――――
Fig. 2
一方ではインターネットを用いない人はこの際無視してもよいという考えもあるが、これまでの一種の既得権があるためそれなりの対応が必要。
そこで、これらの人々にはJ-ML (announce)に入るように強く勧誘する。入らない人は、別管理のリストをつくり、JANCOCの人的リソースも考慮して情報を一定期間(1年)送り、その後中止する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――1998年からの繰越し金
161,366円
1999年収入合計
380,163円
(内訳)第2回システマティックレビューワークショップ参加費
290,000円
第3回システマティックレビューワークショップ参加費
90,000円
普通預金利子
163円
1999年支出合計
145,659円
(内訳)第2回システマティックレビューワークショップ経費
56,584円
第3回システマティックレビューワークショップ経費
65,870円
コクランリーフレット3000部印刷代
23,205円
1999年残高合計
395,870円
八重ゆかり
・JANCOCホームページ運営担当
福井直仁
・ワークショップ及びセミナー担当
(津谷喜一郎)、(主)名郷直樹、(副)柳元和
・ハンドサーチ及び翻訳関係担当
(主)廣瀬美智代、(副)柳元和
・日本のレビューアのコーディネイション担当
柳元和
海老原格(日本RAD - AR協議会)
折笠秀樹(富山医科薬科大学)
楠 正(日本薬剤疫学研究会)
清水直容(帝京大学医学部名誉教授)
野島豊(Japanese Association of Medical Doctors
in Drug Industries: JAMDI)
浜六郎(Japan Institute of Pharmacovigilance: JIP)
久繁哲徳(徳島大学医学部 公衆衛生学)
福井次矢(京都大学医学部 総合診療部)
別府宏圀(The Informed Prescriber: TIP)
・リーフレット「コクラン共同計画」(桜色) 3,000部
・雑誌「薬の知識」50(8,9,10),1999を合せた別刷:「コクラン共同計画とは何か?」500部
2) 講演
3) 関連図書の出版
4) Contact directoryの管理
5) Mailing listの運営・管理
6) Homepageの運営・管理
2) 医療従事者サイド: 認識はある程度
3) Industryサイド: 認識なお低い
4) 消費者サイド: 認識なお低い
・南江堂からのCD-ROMが約300 set。Internet版も含む。
・他にUpdate Software社へ直接注文による購入、Ovid/ユサコのEBMRとして使用
(IntranetとInternet版)をあわせて約200 setと推定される。
――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――
French 9
German 60
Italian 30
Japanese 466
Portuguese 12
Russian 0
Spanish 25
今後、CRG (1999 issue 4では47グループ)ごとの翻訳担当コーディネータボランティアを募集したいと考えている。その呼びかけをJ-MLで行う予定であるので応募をお願いしたい。
Systematic Review (SR) workshop 1995, 1999×2
Hand Search (HS) workshop 1996
EBM seminar 1997, 1998, 2000(予定)
1999.2.6 (土) 東京医科歯科大学
第2回システマティック・レビュー ワークショップ
―○○でもわかるメタアナリシス―
参加者40人
第3回システマティック・レビュー ワークショップ
―コクランレビューのプロトコルの書き方―
参加者16人
1999.3.23 (火)-25 (木) 東京・国際医療福祉総合研究所
EBM リサーチライブラリアンワークショップ
主催:「EBMを支えるリサーチ・ライブラリアン養成についての調査研究」班
協力: JANCOC
第2回P-drug ワークショップ
主催: P-drug ネットワーク(P-NET-J)
後援: JANCOC
第2回医薬ビジランスセミナー
主催: TIP、JIP
共催: JANCOC
1999年issue 4でレビュー5、プロトコル4の計9つである。
ii) Field、MWG、Consumer Networkへの関与などはそれぞれ数名
iii) ハンドサーチ(HS)は14誌進行中である。
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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――Medline/Embase収録誌
Medline/Embase非収録誌
In Japanese (6)
In Japanese (5)
感染症学雑誌
呼吸と循環
癌と化学療法
全日本鍼灸学会雑誌
日本外科学会雑誌
日本化学療法学会雑誌
日本胸部疾患学会雑誌
日本東洋医学雑誌
脳神経外科
臨床評価
脳と神経
In English (2)
In English (1)
Bulletin of Tokyo Med. And Dent. Univ.
Japanese Journal of Primary Care
Japanese Journal of Cancer Research
現在なし。
HSへの日本人の関与は、「リサーチライブラリアン養成についての調査研究」がインパクトを持ち始めている。
2) 医薬ビジランスセンター (Japan Institute of Pharmacovigilance: JIP)
3) 学会・研究会
(平成9年度 難治疾患・稀少疾患に対する医薬品の適応外使用のエビデンスに関する調査研究。平成10年度以後はヒューマンサイエンス (HS) 財団にひきつづき続行中)
(平成10年度、11年度厚生科学研究)
・日本のRCTのCENTRALへの登録
・科学技術振興事業団(Japan Science and Technology Corporation: JST)との協力関係の樹立