低換気回数でのIPPVを経た早期産児の抜管とCPAPの試行を経た抜管の比較

Extubation of premature infants from low-rate IPPV vs extubation after a trial of endotracheal CPAP

Davis PG, Henderson-Smart DJ

最終更新日:21/04/1998


目的:気管内チューブを除去させた早期産児において,低換気回数の間欠的陽圧換気(IPPV)を経た抜管は,気管内連続的陽圧気道内圧(CPAP)を行った後の抜管よりも成功率が高いかどうか.

検索方法:コクラン・ライブラリーに述べられている新生児レビューグループの標準的検索方法が使われた.これは,出生時治療のオックスフォードデータベースの検索,コクラン比較臨床試験レジスター,MEDLINEや考察を含む既出の総説,抄録,会議,シンポジウム予稿集,専門家の情報,英語圏での主な学術誌の検索を含む.

選択基準:CPAPと一定期間のIPPV後の直接の抜管を早期産児にランダムまたは準ランダムに割付けた試験がすべて含まれる.

データ収集と解析:データはコクラン共同研究とその新生児レビューグループの標準的な方法を使って抽出し,それぞれの著者により試験の質とデータの抽出が別々に評価され,相対リスクを用いてデータの合成を行った.

主な結果:低換気回数人工呼吸からの直接的抜管は一定期間のCPAP後の抜管と比較すると,抜管が成功する機会が増加する傾向に関連する.RR 0.45 (0.19,1.07), RD -0.103 (-0.200,-0.006), NNT 10 (5,167) 真にランダム化された試験だけを考慮した時のみ,この結果は統計学的に有意でかつ臨床的にも重要になる.RR 0.10 (0.01,0.78), RD -0.201 (-0.319,-0.083), NNT 5 (3,12) よく似た違いが第二の結果,無呼吸に見られる.

結論:早期産児はもはや気管内挿管を必要とせず,IPPVは,CPAPを行わず,直接抜管するべきだ.


Citation: Davis PG, Henderson-Smart DJ. Extubation of premature infants from low-rate IPPV vs extubation after a trial of endotracheal CPAP. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:田中恵美子/加藤太一 )