妊娠中の静脈瘤や下腿浮腫に対する治療

Treatments for varicosity and for leg oedema in pregnancy

Young GL, Jewell D

最終更新日:21/11/1997


目的:妊娠中の静脈瘤に関連する症候の軽減や下腿浮腫の減少のためのあらゆる治療について評価すること.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループの検索方法を用いた.

選択基準:妊娠中の静脈瘤や下腿浮腫に対するいろんな形態の治療についての出版された,または未出版のランダム化比較試験.

データ収集と解析:2人のレビュアーは試験を別々に読み,評価し,そして別々にこのレビューのためにデータを抽出した.

主な結果:目に見える静脈瘤,疼痛,夜間の腓返りのような症候に対して,妊娠の最後の3ヶ月にルトシド(ルチン)カプセルを2/3の妊婦に投与したところ,プラセボを投与した1/3の妊婦に比べて,症候の改善がみられた.ルトシドを投与された妊婦では,治療開始8週後の妊娠36週における足首周囲が減少していたが,プラセボを投与された妊婦では少し増加していた.足首の浮腫のある婦人では,圧迫なしに安静にしているよりも,外空圧式間歇的圧迫(EPIC)で30分間治療した場合に,下肢の容積がより減少した.セ氏32度のお湯に50分間浸かることが,50分間のベッド上安静に比べてより利尿があり,より血圧を低下させる結果であった.

結論:Rutosides(0-β-ヒドロキシエチルルトシド)300mg,1日3回で,妊娠後期の静脈系の不全の症候を軽減する.しかし,この結果は小規模の試験(37婦人が服薬した)に由来し,すべての児は健康であったが,妊娠中安全な薬であるかはわからない.

外空圧式圧迫(EPIC)は足首の腫脹を軽減するが,それ自体が婦人に有益であるというエビデンスはない.

50分間お湯に浸かることは,ベッド上安静に比べて,即座に利尿をつけ,血圧を低下させるが,これらの変化はどれだけ維持されるのか,また妊婦や児に対して有益かどうかはわかっていない.

EPICや湯に浸かることはどちらも勧められない.


Citation: Young GL, Jewell D. Treatments for varicosity and for leg oedema in pregnancy. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:福田泰代/佐藤孝道)