先進部の位置異常(側方または後方位)に対する妊娠後期または分娩時の胸膝位

目的：最も有用なエビデンスから，胎児先進部が側方または後方位での，妊娠後期の母体の胸膝位を行う効果を決定すること．

検索方法：コクラン妊娠と出産グループによって維持更新された臨床試験のレジスター．コクラン比較臨床試験レジスターの定期的な調査もまた行われた．

選択基準：胎児先進部が側方または後方位である時の，母体の胸膝位についての受け入れられる比較試験．

データ収集と解析：考慮中の試験について方法論的質や組み込みの適性を，結果を考えずに評価した．組み込まれた試験データは，以下の中に記述されたように，処理された: Mulrow CD, Oxman AD(編集者)，コクラン共同研究ハンドブック[1997年3月1日更新]: コクランライブラリ[diskとCDROMのデータベース]，コクラン共同研究．Oxford: Update Software: 1996年-．更新年4回．

主な結果：胸膝位の4つの方法を使用した結果は同じであった．すなわち，これらはこのレビューの目的に対して一緒の群に分類された．胎児先進部の側方または後方位は，コントロール位(座位)に比べて胸膝位を10分間行うことでかなり減少した(相対危険度 0.25, 95%信頼区間 0.17から0.37)．

結論：レビューされた1つの試験で，胎児先進部が側方または後方である場合に，妊娠後期に胸膝位の施行にて見込みのある短期の効果が示された．しかし，実際的な結果は報告されていなかった．この治療は，さらなる評価に値する．

Citation: Hofmeyr GJ. Hands/knees posture in late pregnancy or labour for malposition(lateral or posterior) of the presenting part. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.