出生時の日常の臍帯の局所ケア

Routine topical umbilical cord care at birth

Zupan J, Garner P

最終更新日:29/01/1998


目的:臍帯感染,疾病,死亡の防止について,日常のケアなし,またはケアの違う形態間を比較した局所臍帯ケアの有用性について評価すること.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループの比較臨床試験特別レジスター,コクラン比較臨床試験レジスター,MEDLINE検索.

選択基準:臍帯ケアの違った方法を比較するランダム化または準ランダム化試験.

データ収集と解析:データは,出版された報告から抽出された.

主な結果:10試験が同定され,そのすべてが先進国からのものであった.全身感染と死亡は,レビューされたどの研究でも観察されなかった.6週間の観察では,消毒薬を使用しても臍帯と他の皮膚感染に影響を及ぼさなかった.消毒薬と比較,また無治療と比較して抗生物質は菌定着を減少する傾向があった.消毒薬は臍帯切断のかかる時間が長かった.

消毒薬の使用は,臍帯についての母体に関することについての減少と関係した.

結論:このレビューの組み込み基準にあった研究に基づくと,先進国の施設で,臍帯ケアについて何が最もよい診療かを確定できない.臍帯を清潔に保つことよりも何もしないことに害があるというエビデンスはない.臍帯への細菌混入の危険がより高い国では,最もよい薬物と療法を同定するランダム化した比較を行うことは,賢明なことのようにみえる.


Citation: Zupan J, Garner P. Routine topical umbilical cord care at birth. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:野崎香織/佐藤孝道)