閉塞型睡眠時無呼吸の外科的治療

The use of surgery for the treatment of obstructive sleep apnoea

Bridgman SA, Dunn KM

最終更新日:12/11/1997


目的:閉塞型睡眠時無呼吸の治療でのいくつかの外科的手法の現時点での効果を決定するためのものである.

検索方法:コクラン気道グループの無呼吸睡眠のRCT登録,MEDLINE,EMBASEとCinahlの電子的検索.関連したレビュー文献は,ハンドサーチした.この分野の専門家には,まだ公表されていない研究について調査するために意見を聞いた.

選択基準:包含基準は,閉塞性無呼吸に対するいくつかの外科的介入と他の外科的または非外科的介入あるいは無介入のものとを比較したランダム化または準ランダム化試験である.

データ収集と解析:調査の結果,完全なRCTは一つも見つからなかった.

主な結果:666の文献が明らかにされ,評価された.包含基準をすべて満たしている文献は一つもなかった.

結論:広い包含基準の調査からは,閉塞性無呼吸の治療に対する外科的治療にはランダム化試験によって支持される証拠を認められなかった.患者は,手術治療は十分な試験を基礎とした証拠がないということを知らされるべきである.この分野での質の高いRCTが早急に必要であることが判明した.


Citation: Bridgman SA, Dunn KM. The use of surgery for the treatment of obstructive sleep apnoea. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:仲川三春/糸矢宏志,吉村 学)