包皮切開術施行時の男子新生児の痛みを軽減するためのリドカイン-プリロカインクリーム(EMLA)

Lidocaine-prilocaine cream (EMLA) to reduce pain in male neonates undergoing circumcision

Taddio A, Ohlsson A.

最終更新日:21/08/1997


目的:男子新生児の割礼の鎮痛薬として,プラセボまたは無治療と比較したEMLAの有効性を評価する.

検索方法:コクラン新生児レビューグループのガイドラインに従った.言語による制限は行っていない.二人の判定者(AT,AO)は,標本の抽出に当たって十分な話し合い上で決定した.

選択基準:割礼に付随する疼痛を防ぐための,EMLAの効力/有効性を評価するランダム化比較試験で評価.有効性を認めるために行動的生理的データを集めた.

データ収集と解析:出生児の妊娠週,EMLAの時期,方法,対照群の処置および結果を含むそれぞれの報告から抽出.

主な結果:抽出されたデータは,二人の研究者(AT,AO)によって検証された.割礼の外科的手順の異なるステージ間において,心拍数の増加は,プラセボに比べてEMLAグループでは,12-27拍/分少なかった.ある一つの研究では,EMLAで治療された新生児は,より高い酸素飽和度を示した.この研究の中に含まれていない2つのデータの中では,割礼中の顔面のアクションと涕泣は,EMLA治療群において少ないと報告された.

結論:EMLAは,男子新生児の割礼中,疼痛を減少させる.陰茎背側の神経ブロックのような他の方法が利用できないときに,EMLAは新生児の割礼に勧められる.


Citation: Taddio A, Ohlsson A.. Lidocaine-prilocaine cream (EMLA) to reduce pain in male neonates undergoing circumcision. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:安西邦男/佐藤孝道)