周産期死亡後の産婦/家族への支援

Support for women/families after perinatal death

Chambers HM, Chan FY

最終更新日:23/02/1998


目的:周産期死亡後の,いろいろな形態の,医療,看護,社会,心理学的な支援かつ/または母親/家族のカウンセリングの準備が有用であるという確実なエビデンスがあるかどうか,そしてそのようなエビデンスを明らかにするために,さらなる臨床試験は正当化されるかどうかを決定すること.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループの比較臨床試験特別レジスターより同定した.

比較試験登録は'support' and 'councelling' and 'perinatal' and 'death' and 'bereavement'の語で検索した.

選択基準:研究: 以下の条件を満たすすべてのランダム化比較試験:

対象: 周産期死亡を経験した婦人/家族

方法: 特別な死別に対するカウンセリングや,心理療法を含めた専門の心理学的支援/カウンセリングといった,死亡を容認するように元気づけることを目的とした,全般的な支援の様々な方法

結果の評価: 死別に対する持続した感情的症候,鬱状態や心配のような精神病的状態,心身の症候,社会的適応障害,家族動態の障害,次回妊娠への影響

データ収集と解析:適応するものはない.

主な結果:組み込まれた試験はなかった.

結論:現時点では治療の有用性についての結論がでるような適した質や比較の試験はない.現代の専門化した方法を,最新の日常のケアと比較,そして認められた心理測定機器によって測定された結果がよく明らかにされた方法と比較した,さらなる試験,他施設試験が好ましい,が,必要である.試験は,配偶者を含んだ治療の効果を評価すべきであり,そして種々の民族間の反応の相違を評価すべきである.


Citation: Chambers HM, Chan FY. Support for women/families after perinatal death. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:直江正保/佐藤孝道)