分娩中の硬膜外麻酔法と硬膜外以外の無痛法との比較

Epidural vs non-epidural analgesia in labour

King J, Flenady V

最終更新日:27/09/1997


目的:最も適切な証拠を用いて,硬膜外麻酔法の効果を硬膜外以外の分娩中の和痛法と比較して決定すること.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループによって維持・更新された臨床試験のレジスター.

選択基準:硬膜外無痛法をその他の分娩中の和痛法と比較したランダム化比較試験を行う全ての研究を対象とした.ランダム割付けと利用可能な結果の評価がある研究が組み込まれている.

データ収集と解析:データはReview Manager(RevMan)ソフトウェアを用いて分析した.未出版のデータとその他の情報は必要に応じてその著者から得た.

主な結果:硬膜外無痛法は和痛の作用において硬膜外以外の方法より効果的であり,運動神経の遮断にも関与していた.レビューした,より小規模の試験で示唆された好ましくない影響は,分娩第1期と2期の延長,オキシトシン使用の増加,回旋異常,手術分娩や帝王切開(特に難産に対する)であった.

結論:硬膜外無痛法は分娩中の和痛に効果的な方法である.好ましくない影響,特に潜在的な長期的な悪影響をもっと明確にし,またその他の様々な局所的無痛法を評価するためにさらなる研究が必要である.


Citation: King J, Flenady V. Epidural vs non-epidural analgesia in labour. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:水谷武夫/佐藤孝道)