妊娠中の膣カンジダ症の局所治療

Topical treatment for vaginal candidiasis in pregnancy

Young GL, Jewell MD

最終更新日:24/09/1995


目的:妊娠中の膣カンジダ症の種々の治療法の有効性を評価すること.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループによって維持・更新された臨床試験のレジスター.

選択基準:妊娠中の膣カンジダ症に対する何らかの治療法に関する出版または未出版のランダム化比較試験.

データ収集と解析:研究は2人の判定者が査読し,別々に試験の質の評価し,別々にレビューに組み込むためにデータを抽出した.

主な結果:4つの試験の分析では,妊娠中の膣カンジダ症を治療する際にイミダゾール剤はナイスタチンより有効である(OR 0.21, 95%CI 0.16-0.29).より少数の試験に基づいた他の分析では,クロトリマゾールはプラセボより有効である(OR 0.14, 95%CI 0.06-0.31,1試験);4日間の治療は7日間の治療より有効性が低い(OR 9.73, 95%CI 2.91-33.89,1試験);そして7日間の治療は14日間の治療に比べて有効性が高くも低くもない(OR 0.41, 95%CI 0.16-1.05,2試験)ことが示された.

結論:もし可能なら,ナイスタチンではなく局所用イミダゾールが症状のある妊娠中の膣カンジダ症に対して使用されるべきである.


Citation: Young GL, Jewell MD. Topical treatment for vaginal candidiasis in pregnancy. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:福井直仁/佐藤孝道)