妊娠中のピリドキシン(B6)

Pyridoxine(B6) in pregnancy

Mahomed K, Gulmezoglu AM

最終更新日:21/10/1996


目的:妊娠期間を通してのビタミンB6補充の効果を評価する.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループによって開発された検索方法が使用された.

選択基準:対照群と比較したピリドキシン投与のランダム化試験はいずれも適格.試験の臨床的なエンドポイントを持つものをこのレビューの焦点とした.

データ収集と解析:出版されたデータがこのレビューに使われた.対象の特性のデータと臨床的結果が抜粋された.

主な結果:臨床的結果についての1つの試験が特定された.ピリドキシン補充は経口カプセル(OR:0.63,95%CI:0.41-0.95)または糖衣錠(OR:0.33,95%CI:0.22-0.51)で与えられ,妊婦の歯のう蝕の発生率の減少と関連があった.

結論:この試験の結果はピリドキシンは歯のう蝕を防ぐのに有効であるかもしれないことを示唆している.しかし,確証的な研究がないので,ピリドキシン補充を妊婦の歯のう蝕の予防には勧められない.


Citation: Mahomed K, Gulmezoglu AM. Pyridoxine(B6) in pregnancy. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:大西優里/佐藤孝道)