胎児発育遅延障害が疑われた場合の血漿増量療法

Plasma volume expansion for suspected impaired fetal growth

Gulmezoglu AM, Hofmeyr GJ

最終更新日:16/06/1996


目的:胎児発育障害が疑われた場合の血漿増量療法の効果について評価すること.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループにより維持・更新された臨床試験のレジスター.

選択基準:コントロール群(血漿増量療法非施行群)と対比した血漿増量療法のあらゆるランダム/準ランダム比較試験が候補として選ばれた.胎児発育障害が疑われた場合に血漿増量剤としてヒドロキシエチルデンプンが使用された.2つの研究が同定された.しかしランダム化対照群を設定せず,また臨床的なエンドポイントが設定されていなかったため結論はに欠けていたことにより,両者ともこのレビューのための検討からは除外された.

データ収集と解析:このレビューに含められた研究はない.

主な結果:このレビューに含められた研究はない.

結論:胎児発育障害が疑われた場合の治療としての血漿増量療法の利点欠点を評価する研究知見は現在のところ見あたらない.理論的には有望なこの治療法の役割を明確にさせるために,血漿増量療法に対する生理的および臨床的反応をさらに研究する必要がある.


Citation: Gulmezoglu AM, Hofmeyr GJ. Plasma volume expansion for suspected impaired fetal growth. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:六車浩史/佐藤孝道)