頭位におけるX線による骨盤計測

Pelvimetry for cephalic presentations

Pattinson RC

最終更新日:21/10/1996


目的:(分娩前・分娩中・あるいは分娩後に行われる)骨盤計測が分娩様式,周産期死亡率・罹患率さらに母体罹病率に与える影響について評価すること.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループにより維持・更新された臨床試験のレジスター.

選択基準:頭位における骨盤計測使用についての容認可能なすべてのランダム化比較試験.

データ収集と解析:著者によりデータは抽出され,分析された.

主な結果:骨盤計測を受けた妊婦では帝王切開分娩がより多かった.周産期予後に対して統計学的に有意な影響はみられなかった.

結論:これらの知見からでは胎児が頭位である場合のレントゲン骨盤計測の使用は支持されない.


Citation: Pattinson RC. Pelvimetry for cephalic presentations. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:八重ゆかり/佐藤孝道)