特発性男性不妊に対するキニン増強薬

目的：不妊の原因が特発性乏精子症または精子無力症と考えられるカップルにおいて，キニン濃度を増加させる薬物で男性を治療することにより妊娠率が増加するかどうかを判定すること．精液所見と性ホルモンに対する治療の影響を第二義的に検討した．

検索方法：グループの比較臨床試験特別レジスター(レビューグループの詳細を参照)．

選択基準：妊孕性の低下した男性に対してアンドロゲン(クエン酸クロミフェンまたはタモキシフェン)を治療的に用いた16のランダム化比較試験が確認された．うち6研究は除外された．　(訳注：原文はカリクレインの投与に関するレビューである)

データ収集と解析：各試験の実施方法の特徴．試験対象患者の基本的特徴．結果：妊娠率，精液所見(精液濃度，運動率，形態)，内分泌(血清FSH・テストステロン・エストラジオール)．

Citation: Vandekerckhove P, Lilford R, Vail A, Hughes E.. Kinin enhancing drugs for idiopathic male infertility. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.