目的:不妊の原因が特発性乏精子症または精子無力症と考えられるカップルにおいて,男性をアンドロゲンで治療することにより妊娠率が増加するかどうかを判定すること.精液所見と性ホルモンに対する治療の影響を第二義的に検討した.検索方法:グループの比較臨床試験特別レジスター(レビューグループの詳細を参照).
選択基準:11のランダム化比較試験が本レビューの適格基準を満たしていた.これらの試験には計705名の患者が含まれていた.
データ収集と解析:各試験の実施方法の特徴.試験対象患者の基本的特徴.結果:妊娠率,精液所見(精液濃度,運動率,形態),内分泌(血清FSH・テストステロン・エストラジオール).
Citation: Vandekerckhove P, Lilford R, Vail A, Hughes E. The medical treatment of idiopathic oligo/asthenospermia: androgens (mesterolone or testosterone) versus placebo or no treatment. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.
(日本語翻訳:日野村 靖/佐藤孝道)