羊水過少と正常羊水量における母体への補液

Maternal hydration in oligohydramnios and normal amniotic fluid

volume

Hofmeyr GJ

最終更新日:11/01/1995


目的:最適な得られた根拠に基づき,羊水過少に対する母体への補液の妊娠予後に対する効果を評価する.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループによって維持・更新された臨床試験のレジスター.

選択基準:用いるための基準は以下の通りである:羊水過少に対する母体への補液の効果が臨床的に意味のある結果かどうか,コントロール群(補液なし)と比較した臨床試験;治療群とコントロール群のランダム割付;結果に実質的を与えない割付られた方法の違反.2つの試験が確認され,組み込む基準を満たしたものはなかった.

データ収集と解析:不採用.

主な結果:羊水過少がある場合,ない場合とも母体の補液により羊水量が増加した.しかし,臨床的に重要な結果は評価されていなかった.

結論:羊水量に対して単に母体に補液をする効果は羊水過少の管理,分娩中の羊水過少の予防や外回転術の前には重要かもしれない.特別な臨床上の目的のために,母体への補液の臨床的利点と起こり得る危険性を評価するのに,比較試験が必要である.


Citation: Hofmeyr GJ. Maternal hydration in oligohydramnios and normal amniotic fluid . In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:久住真喜子/佐藤孝道)