子癇に対する硫酸マグネシウムとジアゼパムの比較

Magnesium sulphate versus diazepam for eclampsia

Duley L, Henderson-Smart D

最終更新日:24/07/1995


目的:目的は,子癇女性のケアに用いる場合に,ジアゼパムと比較した硫酸マグネシウムの異なる効果を評価することだった.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループにより行われた試験のレジスターから,関連する試験を検索した.

選択基準:以下の基準にあった試験:対象:臨床的に子癇と診断された女性 方法:ジアゼパムと比較した硫酸マグネシウム(静注または筋注) 結果の評価方法:母体死亡,重篤な母体罹病率,分娩前にランダム化された女性では,付け加えられた結果は分娩・お産と児の健康状態に関するものであった.

データ収集と解析:データは,女性が受けた結果や治療の不公正さを排除する方法を取らずにそれぞれの報告から抽出された.

主な結果:子癇女性のケアのために硫酸マグネシウムを用いると,ジアゼパムと比較してけいれんの再発を実質的に減少させる.母体死亡率における傾向も,硫酸マグネシウムのほうが好ましい結果であるが,統計的に有意差はない.1分後アプガースコア7未満を除き,他の結果評価方法で差異はみられない.

結論:このレビューは硫酸マグネシウムとフェニトインそして抗けいれん剤とのカクテルと比較した試験(準備中)と結び付けてみなければならない.全体として子癇の治療にはジアゼパム,フェニトインそして抗けいれん剤とのカクテルよりも硫酸マグネシウムのほうがよいという動かし難い根拠がある.


Citation: Duley L, Henderson-Smart D. Magnesium sulphate versus diazepam for eclampsia. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:久住真喜子/佐藤孝道)