目的:周産期予後,得られた組織の質と量,施行時の技術的に困難な点,母体の副作用について,経頚管的絨毛採取のための異なった器具の効果を比較する.検索方法:コクラン妊娠と出産グループによって集められ,定期的に更新されたランダム化試験の登録.
選択基準:経頚管的絨毛採取のための異なる器具を比較したすべてのランダム化試験が含まれた.
データ収集と解析:出版された論文から主判定者によって行われた.
主な結果:適切な検体は小鉗子を用いると得られやすいが,吸引カニューレに比べて小鉗子は挿入しにくい.銀やアルミニウムのカニューレをそれぞれ用いた時に比べ,Portexカニューレを用いると検体が不適切であることが多く,難しく,痛みをともなう手技である.
結論:データは経頚管的絨毛採取には小鉗子が好ましいことを示しているが,吸引カニューレに慣れた臨床家に手技を変えることを勧めるほど十分な根拠はない.
Citation: Alfirevic Z, Neilson JP. Instruments for transcervical chorionic villus sampling. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.
(日本語翻訳:秋山香乃/佐藤孝道)