目的:胎児発育障害が疑われた場合においてホルモン投与が胎児発育や周産期予後に与える影響を評価すること.検索方法:コクラン妊娠と出産グループにより維持・更新された臨床試験のレジスター,コクラン比較臨床試験レジスターの定期的検索.(1997年10月31日,コクラン・ライブラリ,1997年第4版)
選択基準:胎児発育障害が疑われた場合にホルモン投与が行われた適切な対照評価試験の全例が候補として選ばれた.
データ収集と解析:注目した結果は臨床的エンドポイントであった.登録に含まれた3つの試験いずれも臨床的結果に関する成績を含んでいない.
主な結果:このレビューに含まれるための適切な試験はなかった.ドプラー血流測定,尿E3排出やhPL値などの結果を報告した3つの小規模試験は除外された.
結論:胎児発育障害が疑われる場合の管理におけるホルモン療法を肯定または否定するデータはない.
Citation: Gulmezoglu AM, Hofmeyr GJ. Hormone therapy in suspected impaired fetal growth. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.
(日本語翻訳:久保理恵/佐藤孝道)