骨盤位に対する経膣分娩時の早期介入

Expedited vaginal delivery in breech presentation

Hofmeyr GJ

最終更新日:21/02/1996


目的:入手可能な最良の知見に基づいて,経膣骨盤位分娩時の早期介入が周産期予後に与える影響を評価すること.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループにより維持・更新された臨床試験のレジスター

選択基準:組み入れる基準としては以下の通り:骨盤位経膣分娩に対して早期に介入することが臨床的に意味のある結果として現れるかどうかをコントロール群(ルーチンに介入しない群)と比較した臨床試験であること.介入群とコントロール群をランダムに割付けていること.割り当てられた管理方法が遵守されなくても結果に重大な影響を与えないこと.一つの研究が同定されたが,これらの条件を満たしていない.

データ収集と解析:不採用

主な結果:不採用

結論:経膣骨盤位分娩時において早期に介入することの理論的な利点(低酸素症の時間の減少)が理論的な不利益(外傷や難産の増加)を上回るかどうかを決定するにはさらに検討が必要である.


Citation: Hofmeyr GJ. Expedited vaginal delivery in breech presentation. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:久保理恵/佐藤孝道)