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目的：体重過剰か妊娠初期に高い体重増加を示す妊婦に対して，その後の体重増加，妊娠中毒症と妊娠の結果に関して，低エネルギーダイエットを処方する効果を評価すること．

検索方法：コクラン妊娠と出産グループによって維持・更新された臨床試験のレジスター．

選択基準：上に示した診断基準の一方あるいは両方に合致する妊婦に対して処方されたエネルギー／タンパク質の制限に関する全ての適切な対照比較試験．

データ収集と解析：データは著者によって出版された報告から抽出され，著者がコンタクトした原著者からの追加情報によって補足された．

主な結果：エネルギー／タンパク質の制限は，1週毎の母親の体重増加と出生時体重を有意な減少に導くが，妊娠高血圧や妊娠中毒症に対する明確な効果はない．胎児／新生児の死亡率とその他の母親の罹病率(例えば帝王切開)または長期の栄養状態の判定などの結果については報告されていない．

結論：体重過剰か高い体重増加を示す妊婦に対するエネルギー／タンパク質の制限は有益ではなさそうだし，成長している胎児にはたぶん有害であろう．

Citation: Kramer MS. Energy/protein restriction in pregnant women with high weight-for-height or weight gain. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.

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（日本語翻訳：水谷武夫／佐藤孝道）