目的:胎盤機能不全が疑われる時の,経皮的電気刺激の胎児発育促進効果を評価する.検索方法:コクラン妊娠と出産グループにより維持・更新されている臨床試験の登録.コクラン比較臨床試験レジスターの通常検索.(最新1997年10月31日現在)
選択基準:胎盤機能不全が疑われる場合の経皮的電気刺激に関する,許容範囲内の比較試験はすべて適合とした.
データ収集と解析:Enzelsbergerらによる試験は,データ分析は不的確な形式であり,方法論に弱点があったので除外された.
主な結果:このレビューに役立つデータを示した試験はない.
結論:胎盤機能不全が疑われる妊婦管理に経皮的電気刺激が有効であることを示す証拠はない.
Citation: Gulmezoglu AM, Hofmeyr GJ. Transcutaneous electrostimulation for suspected placental insufficiency (diagnosed by Doppler studies). In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.
(日本語翻訳:福井直仁/佐藤孝道)