目的:早期羊水穿刺の安全性と正確性を絨毛採取と比較すること.検索方法:コクラン妊娠と出産グループによって収集・定期的に更新されたランダム化試験のレジスター.
選択基準:早期羊水穿刺を経腹的絨毛採取と比較する全てのランダム化試験.
データ収集と解析:主判定者が出版された論文や未出版のデータから行った.
主な結果:絨毛採取群の方が技術的により難しかったが,分析の失敗は早期羊水穿刺の方により多いだろう.流産や胎児・新生児死亡は早期羊水穿刺に割付けられた方でより多かった.この増加は,24週以前の自然流早産の増加と24週以後の周産期死亡率の増加の両方によると考えられる.Special Care Nurseryに収容された新生児は,早期羊水穿刺群でより少なかった.
結論:早期羊水穿刺の利点と欠点を正確に評価するためにはよりいっそうのデータが必要である.
Citation: Alfirevic Z, Gosden C, Neilson JP. Early amniocentesis vs chorion villus sampling. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.
(日本語翻訳:水谷武夫/佐藤孝道)