乳汁うっ滞の治療におけるキャベツの葉

Cabbage leaves in the treatment of breast engorgement

Renfrew MJ, Langs S

最終更新日:26/01/1994


目的:乳汁うっ滞と授乳期間に対するキャベツの葉を用いた効果を決定する.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループによって維持・更新された臨床試験のレジスター.コクラン妊娠と出産グループによって開発された検索方法.

選択基準:研究:乳汁うっ滞の予防または治療にキャベツの葉を用いた女性の容認できるランダム化または準ランダム化試験 対象:乳汁うっ滞のある授乳を行っている女性 方法:乳汁うっ滞にキャベツの葉を用いた方法と通常の乳房ケアの比較 結果評価:分娩後8日目,6週目の臨床的定義に基づく乳汁うっ滞の自己評価と母乳のみの頻度 含まれた研究数:1 除外された研究数:0.

データ収集と解析:データは2人の経験ある判定者により抽出,分析された.

主な結果:乳汁うっ滞にキャベツの葉を用いた女性の方が,分娩後8日以内に授乳をあきらめたのが少なかった.総体的にはうっ滞に対する効果に有意差はなかった.

結論:キャベツの葉を用いると授乳をあきらめる女性が少なかった.しかし,乳汁うっ滞の予防または治療に対してキャベツの葉を用いる効果は,その有効性を生み出す機序が不明であることから,さらなる研究が必要である.


Citation: Renfrew MJ, Langs S. Cabbage leaves in the treatment of breast engorgement. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:溝渕泰三/佐藤孝道)