胎児発育障害が疑われた場合のベッド上安静のための入院管理

Hospitalization for bedrest for suspected impaired fetal growth

Gulmezoglu AM, Hofmeyr GJ

最終更新日:29/12/1994


目的:胎児発育障害が疑われた場合における入院ベッド上安静の有効性を確定すること.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループにより維持・更新された臨床試験のレジスター.最新研究を見つけるにあたり,コクラン比較臨床試験レジスターを1997年10月29日付けで調べられたが報告例は1つも見つからなかった.

選択基準:入院のもとでのベッド上安静管理と外来管理とを比較したランダム化試験が適格となった.1つの研究が見つかりこのレビューに含められた.

データ収集と解析:該当する試験は試験結果に関わらず方法論的に評価され,試験として妥当なものかが検討された.データは以下の本に記載されているように処理された.Mulrow CD,Oxman AD (編) ,コクラン共同計画ハンドブック[1997年3月1日改訂].コクラン・ライブラリー[ディスクまたはCDR-OMのデータベース].コクラン共同計画発行.オックスフォード,Update Software社.1996年より3カ月毎に改訂.

出版されたデータを利用した.

主な結果:胎児発育の各指標や新生児に関して,ベッド上安静群と外来管理群との間での違いはなかった.

結論:現在のところベッド上安静が胎児発育を促進させることを支持する比較研究による証拠はない.この種の管理はランダム化比較試験の中でのみ行われるべきである.


Citation: Gulmezoglu AM, Hofmeyr GJ. Hospitalization for bedrest for suspected impaired fetal growth. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:久保理恵/佐藤孝道)