新しい分娩環境と従来の分娩環境との比較

Alternative versus conventional delivery settings

Hodnett ED

最終更新日:31/05/1996


目的:新しい分娩環境での分娩と出生の効果を,従来の分娩病棟でのものと比較して評価すること.

検索方法:コクラン妊娠と出産グループによって維持・更新された臨床試験のレジスター.

選択基準:新しい分娩環境での分娩と出生の効果を,従来の分娩病棟でのものと比較した全ての適切な比較試験.

データ収集と解析:出版された論文を元に著者が行った.

 

主な結果:新しい分娩環境を割り当てられた多くの婦人が,(医学的な理由や本人の希望でー訳者注ー)分娩中に標準的なケアに移された.家庭のような環境を割り当てられることによって,薬物によらない和痛,ケアへの満足,陣痛促進を必要としない分娩,乳頭皸裂や乳汁欝滞が多くみられる傾向があった.

結論:出生のための心地よい環境は望ましいが,物理的環境よりも,従来の分娩病棟のケア提供者の行動を変えることの方がより重要であろう.


Citation: Hodnett ED. Alternative versus conventional delivery settings. In: The Cochrane Library, Issue 1, 1999, Oxford: Update Software.


(日本語翻訳:益田裕子/佐藤孝道)